くしろ地域福祉実践プラン2018
〜あいさつを交し合える地域福祉の推進〜
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地域社会の変容や地域住民の意識の変化(個人主義)により古き良き時代の「互酬性」、「相互扶助」という観念が失われつつある昨今であります。さらに少子高齢・人口減少社会が進行する中で、地域における連帯感も希薄化し、高齢者や障がい者が地域社会から孤立することが、生活リスクを高める大きな社会問題となっています。また、若年層の子育てに対する不安や就労問題、自然災害への対応や生活困窮者への支援など、様々な地域福祉課題が顕在しています。
釧路市社会福祉協議会としては、地域社会における様々な課題に対して地域住民の参加と協力を得ながら、そこにある課題を解決し、要支援者も支援をする人も、その人らしい生き方ができる、地域づくりを目指して地域福祉を推進していきたいという思いであります。
住み慣れた地域や在宅で出来る限り生活していきたい、暮らしていきたいという要望を適えるためには、日常生活の中で支援が必要になった人々を、高齢者・障がい者分野における公的なサービスとともに、民間が実施する福祉サービスを含め地域社会で支えていくということが肝要であると言えます。
さらに、地域にある様々な生活課題に対応するには、時と場合に応じて、地域住民が支える側になったり、支えられる立場になったりと、そういった関係を築きながら地域生活を続けていく、そのためには、お互いに支え合い共生していく「地域の福祉力」と、地域で課題解決していくという「地域力」を強固にしていくことが求められています。
地域福祉実践計画「ご近所から発信くしろ地域福祉実践プラン2013」が策定から5年を経過しました。釧路市が策定した「第2期釧路市地域福祉計画」と連携しながら、「緊急連絡カード推進事業」や「小地域ネットワーク活性化事業」をはじめ「釧路市権利擁護成年後見センター運営事業」、「高齢者支援ボランティア人材育成事業」、「認知症高齢者家族やすらぎ支援事業」や「社協災害対応マニュアルの整備」など、計画で掲げた様々な重点事業を展開実践して参りました。
また、財政経営状況及び介護保険制度の改正や社会福祉法人制度の改革など、取り巻く社会環境の変化を踏まえて、将来にわたる社協事業運営・経営の安定的推進に資するための組織機構改革・財政経営改革を進めてきたところであります。ただ、「くしろ地域福祉実践プラン2013」で、目標や現状の課題に標榜しながらも、具体的な展開に及ばずに、評価(モニタリング)のみで帰結した事項もあります。このような部分も再評価し、今回の地域福祉実践計画には継続課題として挙げております。
こうした観点を持ち、釧路市策定の「第3期釧路市地域福祉計画」と協働しながら、地域福祉の活性化と地域共生社会の実現に向け地域福祉実践計画「くしろ地域福祉実践プラン2018」を策定致しました。この計画遂行に向けて、しっかり取り組んで参りたいと存じますので、どうか地域住民の皆様と、関係機関や団体の方々の一層のご協力とご支援をお願い申し上げます。 |
計画の内容につきましては、下記のPDFファイルをご覧下さい。
本計画は、平成30年度からスタートする「釧路市地域福祉計画」と連携を図り、策定を進めました。
釧路市地域福祉計画はこちらをご覧下さい。 |